知識の引き出しは、浅く広く

 

以前に、ある集まりの懇親会で話をしていたところ、「それが私の仕事や会社と何の関係があるのか?」と言った人がいた。雑多な業種の人が集まって話をしているのだから、直接今の自分に関係のない話が多いのは当然である。そもそも、こういう場の目的は人脈を作ることと、新しい知識や気づきを得ることだ。相手が望んでいる話をしてくれるとは限らない。むしろ、そんなことは稀である。

 

大切なことは、今関係ないと言って切り捨てるのではなく、将来必要になるかも知れないと考えて、記憶の片隅にとどめておくことだ。そんな場だから深い話が出るわけではない。しかし、自分の知らなかった話を聞くチャンスではある。もちろん、更に内容について尋ねれば、相手は答えてくれる。


こういう場を利用すれば、浅く広く出あるが自分の知識をひろげることが出来る。それが知識の引き出しになる。とりあえず引出しに入れておく知識は浅く広くで構わないのだ。必要になった時、その引出しを開け、それから更に深く調べたり学んだりすればよい。

引き出しがないと、それを探すところから始めることになる。

国際卓越研究大

 

国際卓越研究大」の2回目に、大阪大学、京都大学、早稲田大学、東京大学、九州大学、東京科学大学、筑波大学、名古屋大学の8大学が申請した。

国際卓越研究大学は、国が設立した基金の運用益を活用して、世界最高の研究水準を目指す大学を支援するものだ。初回は東北大学が選ばれ、今年度分として約154億円が助成されている。

 

多額の助成金をもらえるのは良いのだが、問題もあるとのこと。

その申請のために相当な時間をかけて準備をする必要があり、認定されたとしても進捗状況の報告をして評価を受ける必要があり、その分研究にかける時間が減ってしまう

公費を使う以上、申請・進捗報告・評価といったことは避けられないのかも知りないが、これらに多くのリソースを割いてしまうのは、本末転倒のような気もする。お金を与えて、時間を奪っているように感じる。

 

一般的に助成金をもらうには、結構たくさんの書類(申請書や報告書など)の提出が必要になる。昨年、「高度人材育成支援補助金」というのがあった。高度・専門人材の育成を目的とする社員研修に補助金が交付されるというもので、資金が潤沢でない中小企業には有益だと思った。しかし、申請に関する書類はかなり多く、年度の縛りがあるため年度をまたいでの計画が立てられないなどの問題もあった。

 

なぜ公的な助成金をもらうには、申請書類が膨大になるのだろうか。

ほとんどの目的が不正を防ぐためのようである。不誠実な使い方をしたり、ごまかしたりするのを防ぐということだ。

そんなことをする一部の輩のために、手続き書類が増え非効率になってしまうのは、嘆かわしい問題である。

 

  情報源:FNN Live News α

軍用機のトレードオフ

 

最近、米軍、自衛隊と航空機の事故が相次いでいる。共通項は軍用機という点だ。

 

この件について、以前にこれらに関係しているエンジニアと話をしたことがあった。彼の口から最初に語られたのは「軍用機は落ちますよ」という言葉だった。

もちろん、墜落するように設計・製造されているのではないのだが、民間の旅客機と比べれば事故率が高いということであった。

旅客機は、何よりも安全最優先で作られる。しかし、軍用機は安全だけでなく、高い性能も要求される。いくら安全でも、性能が劣れば使い物にならないというのだ。そのため、複雑になり、操縦や整備も含めて事故が発生しやすくなるとのことだった。つまり、安全と性能がトレードオフの関係になっているとのことだった。

 

では実際の事故率はどの程度なのかと調べてみた。

旅客機の場合、2024年のテータでは、

 ・事故率:約88万便あたり1件(100万便あたり1.13件)

 ・死亡事故:4060万フライトで7

(情報源:IATA2024年の安全報告書)

 

軍用機の場合、ほぼ未公表だが、2021年アメリカ陸軍の有人機(回転翼+固定翼)では、

 ・事故発生:10万飛行時間あたり6.95件(クラスAC

 ・重大事故:10万飛行時間あたり0.87件(クラスA

(情報源:Aviation Assets 2021年度アメリカ陸軍航空事故発生状況」)

 

詳細条件が異なるので、厳密な比較はできないが、それでもかなりの開きがある。

 

スポーツに例えてみるならば、民間旅客機は趣味や健康のために行う一般人の領域軍用機はリスクをとっても高い難度に挑む一部のエリートアスリートの領域と言えるのかもしれない。

2025トライアスロン練習会初日

 

5月になり、今年も所属しているトライアスロンチームの練習会が始まった。練習会は、5月から9月第一週の毎週日曜日、朝9時からだ。

 

昨年はこの時期にしては海水温が高く、あまり冷たく感じず快適に泳げた。原因が地球温暖化にあるのではと思い不安を感じた。

  参照:昨年の「トライアスロン練習会」投稿記事

 

今年の海水は去年と比べ冷たかった。昔の、手足が冷たさで痺れ痛く感じるほどではないが。フルスーツ(長袖)のウェットスーツを着ていたのだが、冷たいので少し早めに切り上げて、バイク、ランへと移った。

 

海水温が昨年よりも高くなっているようだと、温暖化の不安がさらに増すところであったが、その場では忘れていた。とは言え、昔(510年前以前)のような低い海水温ではなくなっているので、やはり要注意になってきていると思う。

「マイベストプロ三重」に取材記事が掲載された

 

本日、マイベストプロ三重のサイトに、先月受けた取材の記事が掲載された。

マイベストプロ三重とは、三重テレビ放送が運営する、みえの専門家・プロを探せるWebガイドサイトだ。

 

1時間ほど取材を受け、それが記事になった。わずかな時間の取材でこれだけの記事が書けるとは、記者(ライター)はすごいと思った。

 

URL: https://mbp-japan.com/mie/office-kzi/


                


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