知識の引き出しは、浅く広く

 

以前に、ある集まりの懇親会で話をしていたところ、「それが私の仕事や会社と何の関係があるのか?」と言った人がいた。雑多な業種の人が集まって話をしているのだから、直接今の自分に関係のない話が多いのは当然である。そもそも、こういう場の目的は人脈を作ることと、新しい知識や気づきを得ることだ。相手が望んでいる話をしてくれるとは限らない。むしろ、そんなことは稀である。

 

大切なことは、今関係ないと言って切り捨てるのではなく、将来必要になるかも知れないと考えて、記憶の片隅にとどめておくことだ。そんな場だから深い話が出るわけではない。しかし、自分の知らなかった話を聞くチャンスではある。もちろん、更に内容について尋ねれば、相手は答えてくれる。


こういう場を利用すれば、浅く広く出あるが自分の知識をひろげることが出来る。それが知識の引き出しになる。とりあえず引出しに入れておく知識は浅く広くで構わないのだ。必要になった時、その引出しを開け、それから更に深く調べたり学んだりすればよい。

引き出しがないと、それを探すところから始めることになる。

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