製造手順を理解しないエンジニア

 

あるユニットの組立と配線で困ったことがあった。

 

機構部の組立モデリングが出てきたので確認をしたところ、とりあえず矛盾は見つからない。配線図も上がってきたので確認をしたが、問題は見つからなかった。

 

しかし、量産試作を始めてみると問題が発生した。機構部の組立作業と配線作業がかみ合わない

組立しながら配線するのだが、ある部品の組付けをすると配線がすごくしづらい。と言って、配線してから部品の組付けはできない。設計したCAD上では出来ているのだが、実作業では手が入らないとか、ネジにドライバがアクセスできない等々発生した。しかも、配線は3次元の立体配線、いくつかの部品を宙に浮かせて配線しないとうまくいかない。

 

組立方法の検討、ジグ製作等を試したがうまくいかず、結局設計変更することになった。

 

実際の作業手順を考えて設計しないとこのようなことになってしまう。CAD上では成り立っていても、実際には製造できないものになってしまう。

設計者は製造手順も理解している必要がある。そうでないと現実に製造できないものを設計してしまうことが発生する。

迷惑な営業・勧誘電話

 

時々、売り込みや勧誘の電話が入り、うっとうしく思っている。時と場合によっては、うっとうしいのを通り越して大迷惑なこともある。

「集客」、「ウェブサイト構築」、「動画作成」、「売上向上」、「その他プロモーション関連」、「人材紹介」等々、事業をしていれば何かは問題として抱えていそうな内容だ。

 

一番の問題は、こちらの都合に関係なく電話をかけてきて、さらにこちらの都合に関わらず、一方的に話し始めることだ。顧客とミーティング中であったり、セミナーで講演中であったりした場合、「今、都合が悪い」といってもお構いなしである。通常はマナーモードにしているのだが、それを忘れた場合に限ってこの種の電話がかかってくる。

迷惑電話そのものだ。

 

そもそも、こちらから依頼もしていないのに、かかってくる電話なんてろくなものがない。しかもこちらの事業の内容なんて何も理解していない。飛び込みでやってくる押し売り営業と何ら変わらない。

 

とりあえず、公開しているウェブサイト(ホームページ)には、営業や勧誘をお断りする注意書きを追加した。これで効果があるかは疑問だが、何もしないよりはましかと思い。

この種の迷惑電話が減るのを期待している。

前例と失敗に学ぶ

 

何か新しいことを提案すると、「前例はあるのか?」と聞かれることが多々ある。前例はないと答えると、リスクを理由に提案が不採用となることがほとんどだ。

 

この場合の「前例」とは、成功した前例であって。失敗した前例ではない。そして成功した前例があると、それを真似ようとする。

しかし、他人(他社)の成功事例を真似たからといって、成功するとは限らない。その成功からは時間が経過して社会情勢も変化しており、他の環境も異なる。

 

むしろ学ぶべきは、他人の成功ではなく、他人の失敗である。失敗の前例から学べば、失敗のリスクを減らすことが出来る。

 

自分の成功体験ならば自信につなげることが出来るが、他人の成功体験は「お守り」にしかならない。

そもそも、成功事例として公表されている内容には、不都合な失敗は省かれ、うまくいったことだけが載せられていることがほとんどである。言い換えれば、「きれいごと」しか公表されないのが通常だ。

 

学ぶべきは、過去の成功ではなく、過去の失敗からである。自分の失敗でも、他人の失敗でも構わない。それが、新しい挑戦の失敗リスクを下げ、成功確率を高めてくれる

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