ロボデックスを見学

 

ポートメッセなごやで開催の、ロボデックスRoboDEX)を見学してきた。

オートモーティブ ワールド/ファクトリーイノベーション Week /ネプコン ジャパン/スマート物流 EXPOが同時開催されており、全て見学できるのだが、今回は特に興味のあったヒューマノイドロボットを主に見学した。実用化され種類の多い産業用ロボットと異なり、完成度は高くないがワクワク感と夢を見させてくれ楽しいものであった。(鉄腕アトムや鉄人28号で育った世代としては特に)

 

会場内では「製造業の人事コミュニケーションサロン」が開催されており、これにも参加した。

「研修/教育」に関するテーマがあったので、社員研修を提供している立場として参加した。想定されている参加者は、社員教育を担当する人事関連向けであったようだった。

色々話を聞いてみると、立場を変えた見方がわかり、結構参考になることが多かった。






名目GDPランキング

 

IMF(国際通貨基金)の予測では、2026年にインドが日本の名目GDPを抜き、2030年にはイギリスが日本のそれを抜くとのことだ。

 

かつて日本のGDPはアメリカに次ぐ2位であったが、中国に抜かれ、さらにドイツに抜かれ、現在は4位となっている。そしてIMF予測では、2026年に5位、2030年には6位になるとのこと。

 

国のGDPは、「1人当たりGDP × 人口」で算出される。中国やインドにおいては、人口が多いので、ある意味仕方がないと思うが、人口の少ないドイツには既に抜かれており、2年後にはイギリスにも抜かれるとの予測である。

ドイツに抜かれた時は、為替の問題だという意見もあったが、順位はそのまま定着しそうだ。

 

人工の少ない国に抜かれるということは、1人当たりGDPは更に低いということで、私はむしろこちらの方が問題だと思う。つまり、安い日本、インバウンドでは喜ばれるが、要は国際的にみれば各個人が貧乏になっていくということだ。

 

ちなみに、現在の名目GDPランキング(2024IMF統計)は、

          1位:アメリカ / 29,298,025 × 百万US

          2位:中国   / 18,749,759 × 百万US

          3位:ドイツ  /   4,684,182 × 百万US

          4位:日本   /   4,019,382 × 百万US

          5位:インド  /   3,909,892 × 百万US

          6位:イギリス /   3,644,636 × 百万US

 

そして、1人当たりの名目GDPランキング(2023IMF統計)は、

           1位:モナコ      /  256,581  US

           2位:リヒテンシュタイン/  201,150  US

           3位:ルクセンブルク  /  128,936  US

           4位:バミューダ    /  125,842  US

           5位:アイルランド   /  106,106  US

           6位:スイス      /  100,831  US

      ・・・ 9位:シンガポール   /    86,616   US$ (アジア圏で1位)

      ・・・ 11位:アメリカ     /    80,706   US

      ・・・ 24位:ドイツ      /    53,528   US

      ・・・ 27位:イギリス     /    49,224   US

      ・・・ 43位:日本       /    33,806   US

      ・・・ 89位:中国       /    12,509   US

      ・・・159位:インド        /      2,487   US

 

国別と1人当たりは、かなり異なる。人口が少ないために、1人当たりのGDPが高くても、国全体としてのGDPが低くなっている国がけっこうある。しかし考えてみれば、各個人は豊かなのだ。

人口が減少していく日本は、国別の総合ランキングよりも、1人当たりのGDPのランキングを重視した方がよいと思う。

製造手順を理解しないエンジニア

 

あるユニットの組立と配線で困ったことがあった。

 

機構部の組立モデリングが出てきたので確認をしたところ、とりあえず矛盾は見つからない。配線図も上がってきたので確認をしたが、問題は見つからなかった。

 

しかし、量産試作を始めてみると問題が発生した。機構部の組立作業と配線作業がかみ合わない

組立しながら配線するのだが、ある部品の組付けをすると配線がすごくしづらい。と言って、配線してから部品の組付けはできない。設計したCAD上では出来ているのだが、実作業では手が入らないとか、ネジにドライバがアクセスできない等々発生した。しかも、配線は3次元の立体配線、いくつかの部品を宙に浮かせて配線しないとうまくいかない。

 

組立方法の検討、ジグ製作等を試したがうまくいかず、結局設計変更することになった。

 

実際の作業手順を考えて設計しないとこのようなことになってしまう。CAD上では成り立っていても、実際には製造できないものになってしまう。

設計者は製造手順も理解している必要がある。そうでないと現実に製造できないものを設計してしまうことが発生する。

迷惑な営業・勧誘電話

 

時々、売り込みや勧誘の電話が入り、うっとうしく思っている。時と場合によっては、うっとうしいのを通り越して大迷惑なこともある。

「集客」、「ウェブサイト構築」、「動画作成」、「売上向上」、「その他プロモーション関連」、「人材紹介」等々、事業をしていれば何かは問題として抱えていそうな内容だ。

 

一番の問題は、こちらの都合に関係なく電話をかけてきて、さらにこちらの都合に関わらず、一方的に話し始めることだ。顧客とミーティング中であったり、セミナーで講演中であったりした場合、「今、都合が悪い」といってもお構いなしである。通常はマナーモードにしているのだが、それを忘れた場合に限ってこの種の電話がかかってくる。

迷惑電話そのものだ。

 

そもそも、こちらから依頼もしていないのに、かかってくる電話なんてろくなものがない。しかもこちらの事業の内容なんて何も理解していない。飛び込みでやってくる押し売り営業と何ら変わらない。

 

とりあえず、公開しているウェブサイト(ホームページ)には、営業や勧誘をお断りする注意書きを追加した。これで効果があるかは疑問だが、何もしないよりはましかと思い。

この種の迷惑電話が減るのを期待している。

前例と失敗に学ぶ

 

何か新しいことを提案すると、「前例はあるのか?」と聞かれることが多々ある。前例はないと答えると、リスクを理由に提案が不採用となることがほとんどだ。

 

この場合の「前例」とは、成功した前例であって。失敗した前例ではない。そして成功した前例があると、それを真似ようとする。

しかし、他人(他社)の成功事例を真似たからといって、成功するとは限らない。その成功からは時間が経過して社会情勢も変化しており、他の環境も異なる。

 

むしろ学ぶべきは、他人の成功ではなく、他人の失敗である。失敗の前例から学べば、失敗のリスクを減らすことが出来る。

 

自分の成功体験ならば自信につなげることが出来るが、他人の成功体験は「お守り」にしかならない。

そもそも、成功事例として公表されている内容には、不都合な失敗は省かれ、うまくいったことだけが載せられていることがほとんどである。言い換えれば、「きれいごと」しか公表されないのが通常だ。

 

学ぶべきは、過去の成功ではなく、過去の失敗からである。自分の失敗でも、他人の失敗でも構わない。それが、新しい挑戦の失敗リスクを下げ、成功確率を高めてくれる

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