経費節減という言葉はよく使われる。ムダな経費を減らすことは私も賛成だ。
だが、お題目だけ唱えて中身は??ということがある。「エアコン冷房の設定温度は28℃に」とうるさく言いながら、1日中使用していない部屋のエアコンがつけっぱなしだったりする。エアコンをこまめにon/offすると電気の使用量が増えるので、ある程度つけっぱなしにするのは当然だが、長い時間使用しない部屋ではムダだ。
設定温度も一律に「28℃」とか決めるのではなく、本来の目的である快適に仕事ができる温度に設定する方が、仕事の質も能率も上がる。設定温度は、その日の湿度などによっても人の体感温度は変わるし、仕事・作業の内容によっても快適な温度は異なる。
企業によっては、各部屋のエアコンの設定温度をチェックして回っている。チェックをする係員がいなくなると元の低い温度に設定し直している光景も見られた。
これこそ、ムダの極みではないだろうか。
一律に「○○℃」と決めるのではなく、その日の湿度などの環境、そこで行われる業務などを考慮して、実際に快適と感じる室温に設定する方がよいと思う。それで仕事の質が高まり、効率が上がれば、単なる節約よりも効果が高くなるだろう。
長時間試用しない部屋のエアコンはoffにしておくのは、当然だが。