納入先が事業売却

 

企業の売却買収が増えている。企業そのものでなくとも、事業単位での売却や買収も多く行われている。B to Bの取引において、納入先がその事業を売却し別の会社に引き継がれた場合、どうなるのであろうか。

 

私も実際にそれに出くわしたことがある。

幸い、事業そのものに大きな変化はなく、製品の開発や納入もそのまま継続された。事業所まるごとの売却・買収であったため、その製品の担当者に変更もなかった。

そのため、継続が途切れて話が通じないことはなかったのだが、やはり細かい点で要求が変わった。

仕様に関しても、大まかには変わらないのだが、細かい点で移った会社の規定に合わせた変更が要求されてきた。それと同時にコストダウン要求も追加された。

対応のために設計変更することになったのだが、結局のところ再設計がほぼ新設計となってしまう部分も多く、結構な手間となった。変更によって製品の品質や性能が向上するわけでもなかったので、設計する側としてはテンションが上がる仕事ではなかった。

しかし、会社としては製品を継続使用してもらえるので、ありがたいことであった。

 

納入先の企業が事業売却をした場合、その事業を買収した企業が納入品を継続購入してくれることになった場合でも、新会社の規定に合わせた仕様の変更要求が発生する場合があり、設計変更となる可能性がある

最新の投稿記事

信用度

  昔、ある人からこんな話を聞いたことがある。 「 お金を借りる(ローンを組む)場合、開業医の歯医者さんより、そこに勤務している事務員の方が信用度が高い 」   どういうことかというと、開業医である歯医者さんは 個人事業主で、月々の収入は一定ではない (=不安定)。そ...