一括投資した場合に、複利効果でお金が2倍になるまでの年数が簡単にわかる法則に「72の法則」がある。
72 ÷ 金利(%) = 2倍になる年数
の式から求めることが出来る。
例えば、1%運用であれば、72÷1=72年、
2%運用であれば、72÷2=36年
3%運用であれば、72÷3=24年
4%運用であれば、72÷4=18年 、と計算できる。
逆に考えれば、指定した年数で2倍になるまでの金利も計算できる。つまり、次の式になる。
72 ÷ 2倍になる年数 = 金利(%)
物価が高騰している昨今であるが、G7各国の物価上昇の推移は、次のグラフのようになっている。 (引用:日本生命"社会人のための経済学コラム")
1987年を起点として2022年までの消費者物価の推移を表したものだが、物価が2倍になるまでの年数を見てみると、イタリアが約20年、アメリカとイギリスが約25年、カナダが約33年、ドイツとフランスが約35年かかっている。
これを計算すると、イタリア :72÷20=3.6%
アメリカとイギリス:72÷25≒2.9%
カナダ :72÷33≒2.2%
ドイツとフランス :72÷35≒2.1%
となり、年平均2%以上の物価上昇を続けた結果、物価も2~2.5倍になっている。
これに対し、日本は1987年から2022年の35年間で、約2割の上昇にとどまっている。
これを是正する方向と円安が合わさって、物価の急騰につながっているようだ。そうであれば、物価の上昇はまだまだ継続すると思う。