税務署より決算説明会の案内が届いたので参加してみた。開業届を出した1年目の事業者に対する説明会であった。
驚いたのは、説明者が開口一番に「決算書の作成を税理士に依頼しない場合は、会計ソフトの使用を推奨します」と言ったことだ。簿記の知識のない人には、決算書を一人で作るのは困難(ほぼ無理)とのこと。
決算書の申告用紙のどの欄に記入するのか、といった説明はあったが、勘定科目の選択については、会計ソフトに任せればできるということで済ませてしまっていた。
説明が多かったのは、年度にまたがる売り上げの申告漏れや、計上できない経費、経費の家事按分などであった。
法人が個人事業主に依頼した内容によっては、源泉徴収が必要になるのだが、それに対する説明はなかった。勘定科目の新設についての説明もなかった。これらについては、後で個別に質問し説明を受けた。
それにしても、何故こんなにややこしくなっているのだろうか。簿記の知識がないと、自力ではほぼ無理、税理士に依頼するか、会計ソフトを利用するのを推奨、何かおかしいように思える。お小遣い帳とまでは言わないが、家計簿+α程度で申告書が作れるように出来ないのだろうか。
私自身、会計ソフトを導入しているので偉そうに言えないかもしれないが、ふとそう感じた。