日経BP/ナショナルジオグラフィックに「国際単位こばむ米国市民社会 メートル法よりヤード・ポンド法」という記事があったので、単位について調べてみた。
世の中では、実に多くの単位が使われている。
長さの単位では、メートル法、ヤード・ポンド法、尺貫法、天文、航海などの単位系があり、それぞれの単位系が多くのの単位名を持っている。
メートル、オングストローム・・・(メートル法)、インチ、フィート、マイル・・・(ヤード・ポンド法)、寸、尺、里・・・(尺貫法)、光年、パーセク・・・(天文)、海里、ファゾム・・・(航海)等など、ほんの一例だが列挙できる。
SI国際単位系が、メートル法を基本として制定されているが、なかなか統一されない。それぞれが、これまでの経緯をもっており、使い勝手や意識の問題から簡単には統一できそうにない。
例えば、基板に実装されるICやコネクタのピッチの多くは、ヤード・ポンド法の0.1インチ(2.54mm)が基準になっており、これらを全てメートル系に変更するのは困難と思われる。
これはヤード・ポンド法を頑なに変更せず、この分野をリードしてきた米国が原因とも言えるが、どこにもこのような例はある。
日本は、尺貫法からメートル法への切り替えをほぼ確実にこなしているが、SI国際単位系への切り替えができていないものもある。自動車のエンジン出力の表示には、SI単位でのキロワット(kW)ではなく、馬力(hp、Ps)が使われている。これなど、これまでの慣れや意識が起因している。