2月22日に、日経平均株価がバブル期の1989年12月29日につけた3万8915円87銭を超え3万9098円68銭、その後も最高値を更新している。
約34年経過してやっと更新できた。それらの考察は専門家に任せるとして、ちょっと別の視点から見てみたいと思う。
約34年経過してやっと更新できた。それらの考察は専門家に任せるとして、ちょっと別の視点から見てみたいと思う。
・円ベースでは、3万8915円87銭 ⇒ 3万9098円68銭 と上昇している。
・米ドルベースでは、271.38ドル ⇒ 260.22ドル となり、また追いついていない。
ちなみに、1989年12月29日のドル円相場は150円25銭、2024年2月22日のドル円相場は150円25銭であった。円ベースでは過去最高値だが、米ドルベースではバブル期の最高値の方が高い。
では、米ドルベースでは、まだバブル期の最高値を更新していないのだろうか。
実は、2021年1月13日に273.91ドルと最高値を更新していた。この時のドル円相場は103円89銭であった。
実は、2021年1月13日に273.91ドルと最高値を更新していた。この時のドル円相場は103円89銭であった。
バブル期を経験していない人にとって実際の感覚はないと思うので、実際に経験した私の感想を述べてみたい。
当時は誰もそれがバブルだ゜とは思ってはいなかった。仕事は山のようにあり、人手は足らず、毎日残業の連続で忙しかった。毎月3ケタの残業時間が発生、それには閉口したが給与はそれなりにあった。株や不動産に縁のない一般の人にも恩恵があった。街中が活気にあふれ、飲食店は常に満席、ブランド品が飛ぶように売れていた。
しょっちゅう会社の経費で飲み食いした。
ある日飲んだ帰りに乗ったタクシーの運転手に「よくその若さで、あんな店に飲みに行けますね」と言われたことがあった。自分で支払いをしていないので知らなかったのだが、かなりの高級店で高い店だったらしい。でも本当は、そんな店に会社で飲みに行くより、普通の居酒屋に仲間と行く方が楽しかった。
それに対し、今は好景気を感じられるものはない。株価が上がっても一般の人には恩恵がない。この辺が当時との大きな差ではないだろうか。バブル期当時は、幻ではあったが将来への期待(明日は今日よりすばらしい)があった。今はそれがない。良く言えば、地に足が着いているということかも知れないが。
例えば社会インフラにしても、今問題になってきている危険で景観も悪くしている電柱を廃止して、電線ケーブルを地中に埋設するといったことが実現できたのではないだろうか。