ネットのニュース記事に、「離席する時は必ずPCをロックする。」というのがあった。理由は、「離席中のPCから、セクハラまがいのメールを送られてしまった」ことがあったためとのこと。
たしかに、悪意をもってすれば容易くできてしまう。そのメールを受けた人にとって、ほぼ完全な「なりすましメール」になる。
思い出すと私も、いたずらで同僚のPCの壁紙を変更したことがあった。びっくりさせて笑い話で済んだが、今考えるとやり方によっては大変なことになっていたのかも。
PCを使わなくても、この手の「なりすまし」は、私の周りにも思い出すだけでもけっこうあった。
書類作成時に本人の許可なくデータ印を押す、デスクの中から印鑑を見つけ稟議書に押印するといったものがあった。私も、知らないうちに作ってもいない書類の作成者にされてしまったことがあった。
上司の離席時に許可なく見積書の承認欄に押印し、それを顧客に提出した営業社員がいて、大問題になったこともあった。
ある営業社員は、たくさんの名前の三文印を取り揃えていた。彼の話によると、契約書の訂正をする時に、その都度顧客に印鑑をもらいに行く手間が省けるとのことだった。
これらは印鑑に関わる不正で、現在は印鑑が減り、サインに置き換わってはているので減ってはいると思う。しかし、どんな不正が行われるかわからない。
少なくとも、離席時のPCロックと施錠による印鑑保管は必要だと思われる。